投資初心者の私だからこそ勉強したことを第3者にもわかりやすくアウトプットする記事です。また、投資をして成長する過程、数字、銘柄、失敗、成功や考察、用語の解説などもどこよりも頭に入りやすいように工夫してお伝えいたします。
お金や投資の勉強をする中で…
・投資手法が多く勉強の幅が広い
・絶対的な正解がない
・目的や環境、人によって見解が分かれている
上記のことから、自分の学んだことをメモしてインプットと軽いアウトプットで整理をしていくのは成長スピードが乏しいと判断しました。だからこそ、ブログ記事でコンテンツしながら備忘録としても活用しています。
できる限り、私の4人の息子たちに、読者の皆さんに、伝わりやすい形で伝えていけたらと思います。成長する過程を温かく見守っていただけたら嬉しいです。
勉強ツールとして、他人事として是非、お楽しみください^^
日本一カンタンな「投資」と「お金」の本
中桐啓貴さん著の「日本一簡単に正しい投資とお金の知識が学べる本」だと思います。
投資を進める理由をここまでわかりやすく解説している本はほとんどないので、目を通して損はない本だと思います。何より、物語としても楽しいです。
おすすめできる根拠は3つあります。
② ストーリー調で読みやすい
③ 失敗例が多く掲載されている
いざ投資を始める時に、色々考えてしまいますよね。
- 何をどう考えて投資をするべきか
- そもそもどうして投資をする必要があるのか
- 始めたときにできるだけ負けない方法を取るには?
成功例には再現性がないものが多いですが、失敗例には再現性の高い地雷が多くあるため学びが多いです。
この本では「投資を体系的に学ぶことが可能」です。
要するにめちゃくちゃわかりやすく、楽しく投資とお金について学べます。
投資に関するデータや情報も多数紹介しているため、信ぴょう性の高い情報がロジカルに学べる本です。
本書から読み取るべき4つ本質
2. 投資をしないことが最大のリスク
3. 投資とギャンブルの違いを正しく理解
4. 投資の成功には資本主義と社会貢献が深く関わっている
1. 長期投資を軸にする
長期投資を薦めている投資家
私が参考にしている投資家の方、全員が長期投資をお勧めしています。
投資の目的によっても違うと思いますが、投資をする以上企業の成長と株価の成長を見越すわけですが、目的や考えが全く違うのになぜ皆同じ答えになるのでしょうか。
・両学長(リベ大創設者YouTube登録者数180万人超)
・厚切りジェイソン氏(米投資で億万長者)
・高橋ダン氏(ウォール街の元トレーダー)
・三菱サラリーマン氏(30歳でFIRE達成の元商社マン)
投資は、基本的に長期で考えるべきと捉えていらっしゃいます。
上記の5名の投資家は全員成功されていて、長期投資をメインにやっているだから同じようにやればいいただそれだけなのに、できていない人がほとんどです。
20年間株式を持ち続ければ歴史的にはプラスになる
ファンダメンタルズ分析的に悪くない銘柄や米国のETFなどの株式は長期投資では歴史的には負けないデータがあります。
過去がそうだったからこれからもそうとは限らないのですが、少なくとも過去200年はそうです。
投資の勉強をしていればほぼ必ずと言っていいほど、ジェレミー・シーゲルのグラフを何回も見ます。
これを見たことないなら長期投資の勉強はしていないか勉強不足かどちらかかなと思います。
1ドルを200年持っていれば60万ドルになる可能性を秘めているものということに加え、もう少し解像度を高めていくと…
出所:『株式投資第4版』(ジェレミー・シーゲル/日経BP出版)実質トータルリターン
この図の過去100年を20年ずつ区切っていきます。
20年投資をすれば大体2倍~10倍になるのがわかると思います。
実際にシミュレーションでも、アメリカの株式に投資する場合平均で7%ずつ利益が出るというデータより、少し低めの5%で計算すると投資金額1000万に対して、運用益は約1000万円になります。「年間40万円を積み立てるだけ」でです。
長期投資を進める理由は、「資産を増やせる(負けない)方法の1つ」だからです。
これを聞いて勘の鋭い人はこう思ったでしょう。
じゃあ、なんでみんなお金持ちになってないんだろう
「人間の本質」と「長期投資の問題」の核心をつくところです。ここで離脱したらきっと長期投資に失敗するでしょう。
お金持ちが少ない理由は、投資期間にあった
著者があるネット証券に調べてもらった平均投資期間によると長期投資とは程遠い「2年から4年」という回答があったそうです。
短かっ!!
投資やFXを経験している人ならわかると思います。会社や店舗の売上とは違い、投資は原本保証がなく投資額よりマイナスに行くことが往々にしてあります。
資産は証券会社のサイトやアプリでリアルタイムで見れます。
約10年スパンで暴落が起きている現代に、投資して5年以内に暴落に合う確率は単純計算で50%程で過去の暴落データではたった1日で20%も下落したこともあるくらい負の感情は売りの勢いを加速させます。
一般的には買いの強さより、売りの強さの方が大きいと言われています。それは心理学者のダニエル・カーネマンらの唱えた価値関数によるとAをもらう喜びと比べるとAを失う苦痛の方が1.5倍~2.5倍に感じるようです。
例えば、1000円を賭けて、勝負をする場合、2000円~2500円を得られるような戦いではないとやりたくないと思うのが多数派になると言います。
1000円を失う苦しみは2000円を得られる喜びと同等の価値を持っていることがご理解いただけましたか?
だから人は暴落に耐えられなくなり、20年の投資に行きつくことなくコツコツ投資は諦めて貯金に走ってしまいます。
2. 株式投資のリスクとは
日本人が投資を避けて、貯蓄に回っている一つの考え方は「投資にはリスクがある」と考えているから。しかし、アメリカ人は「投資をしない方がリスクがある」と考えています。
資本主義とは、リスクに向き合うことで豊かに暮らすことが出来る社会であることは理解すべきと説いています。
リスクとは、将来の結果が確定しておらず変動すること、もしくは結果が不確実である
投資はまさに、この不確実な将来に向けて、現在の資金を投じる行為です。これを…
「確定していないからこそチャンスがある」
上記の2つには大きな違いが生まれます。先に挙げた二つの国はまさにこの考え方の違いから経済活動に大きな影響を与えているのだと思います。
アメリカ人では、日本のように大企業に入ることがステータスとされておらず、リスクに挑んで、豊かになろうとすることがごく当たり前の人生モデルになっているそうです。
起業する文化が根付いているからこそ、仕事も投資も継続をすれば豊かになれるという成功例がいくらでも転がっていて、アメリカほど投資の恩恵を受けている国はないと言われています。
アメリカは「アメリカンドリーム」と言われるくらい成功モデルが多いため、良いスパイラルが生まれます。
このように素晴らしいスパイラルが生まれることで経済がグルグル高速回転し、大きなお金を生み出します。リスクを取る人々が報われるので、リスクを取る人が後に続き、経済が成長をし、株価も上がっていきます。
一般的に株式投資でいう「リスク」とは、リターンの変動幅のことを指します。リスクとリターンは表裏一体と言われていますので、リスクを多くとるとリターンも大きい、リスクを少なくとるとリターンも小さい。
株式投資や長期投資を辞めてしまう理由
日本人の我々が投資に疑問を抱くのは当然と言えば当然です。本書では日経平均について触れており、30年前に日経平均を買っていたら今年でやっとイーブンに戻せたっていう状態です。本書が出版された2018年に頃は株価は今の約半分くらいだったので、マイナスです。
引用:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD150I60V10C21A2000000/
リーマンショック以降、順調に上がっていったものの、長い期間経済も株価も低迷していることもあり、会社は無駄に利益を溜め込み→社員の給料は増えない→経済がしっかりと機能しない→税金が足りない→税金の負担が増える→さらにお金使わない→会社は回らない経済をこわがり利益を溜め込む。この負のスパイラルに陥っている企業、個人が大半だと思います。
投資したら資産半分、貯金すれば資産は増えないけど減らない。人間は痛みに弱いから自然と守りに入りますよね…。
しかし、実は日本から外に目を向けるとアメリカやドイツに30年間投資をしていると…なんと10倍のリターンになっているのです。
アメリカやドイツ人は「投資をするのが一番シンプルで一番儲かる方法」だと知っている
現にアメリカ人は資産の半分を投資に回しているとのデータもあります。日本は約10%ほどしか投資に回していない。世界でも珍しい貯金大国です。詳しい話はこの記事で
上記の通り、過去の統計を信じるとするならば、30年間保有すれば、1000万円を1億円にできるチャンスがあったのです。でも、それをしなかった、できなかったのは人間と投資、資本主義の本質を理解できていなかったからかもしれません。
・一貫したスキル
この二つが長期投資には不可欠で、なぜ不可欠かを即答できればこのまま離脱してくださいまし…でも、即答できないあなたがこのまま離脱するときっと”Mr.マーケット”に心を蝕まれるでしょう。
あー、ちょっと待って!
この質問も即答できて、わかりやすく解説できますか?
・ギャンブルはゼロサムゲーム。では投資は?
・投資とは?
・投資とバブルはどう関係していますか?
投資とギャンブルの違いを正しく理解
「投資」と「ギャンブル」違いは2つあります。
・娯楽か社会貢献か
投資とは
投資とは、私たちが暮らす社会を豊かにするための行為である。投資した資金は企業に行きますが、その資金を元手に企業は新たな利益を生み出す可能性を持っています。
利益が順調に上がれば、配当金が出ることに加え、株価も上がっていくでしょう。すなわち、全員が得をできるビジネスモデルであると言えます。
もちろん元本割れのリスクがありますが、利益を生み出すためにどこかの企業や人にお金を使い、経済や社会に貢献していることは確かです。
それによって業種、業界、様々なところに繋がり、雇用や税金、消費を生み「経済」という「身体」に「お金」という「血液」を巡らせる行為だという事です。
ギャンブルとは
ギャンブルとは、掛け金を集めて、経費や税金を引いた残金を取り合うもの。ギャンブルの本質はお金儲けではなく、「娯楽」です。
本質は「娯楽」なんです!なぜか?これは賭け事をしたことがある人はすぐに理解できると思います。少数の人が勝って、大多数が負ける。イコールで繋がるのは0です。
要は「ゼロサムゲーム」という事です。誰かが得をすれば誰かが損をする。そして、ギャンブルで大事なことはもう一つ。胴元が儲かる仕組みだという事です。宝くじは50%が胴元、競馬は25%が胴元の取り分です。残りの分を残りの全員で取り合うことになります。勝った瞬間にそれは失われるんです。
「投資」と「ギャンブル」違いは2つあります。
・娯楽か社会貢献か
本来の投資の目的とは
「投資」と「トレード」はどう違うのかから紐解いていきます。本書では、短期間に売買を繰り返し、利益を得る方法を「トレード」と呼んでいます。
皆さんもこんな話を一度は聞いたことあるのではないでしょうか。
「株式投資をなんとなくやって、ビギナーズラックで儲けた」
「次は儲けたお金を一緒に投資して、上がり幅が大きく可能性のありそうな株式に一か八か、何の根拠もなく投資…」
「結果は高値掴みをして、下がる株を見て…」
「ここ最近はこんなに上がったんだからまだ上がるはず…何の根拠もなく…」
「仕事に身も入らず、チャートが気になる日々…」
「株価は下がり続け、心は折れて、損切り」
数年前の私です!笑
本書の主人公も同じようなことをやってます(笑)。何の勉強もせずに、始めた投資…今思えば、それは投資ではなくトレードでした。
そう!目的が違ったんです。
本来の投資の目的とは、企業の成長を株主の立場で応援をして、成長した際に実った果実を一緒に得ることです。投資された資金を元手に事業を立ち上げたり、事業を成長曲線に乗せたり、何か社会に価値を生み出し、自分たちに利益が返ってくるまでには、少なくとも3年から5年程はかかるでしょう。
私も経験がありますし、今もその真っ只中ですが、会社として大きな利益を生み出し続けられるようになるまでは5年から10年くらいは見ておくべきだと思います。本書でも5年以上と言われています。
トレードとは目的が違うため、ギャンブルもトレードも投資部類ではないと断言しています。
株式投資だけでなく、自己投資にも同じことが言えると思います。自己投資こそ短期で結果が出るものはほとんどないと思います。1年後、数年後の自分の理想像から逆算し、自己投資をして、その姿に近づけていく作業をする。成長をいろんな形で応援してくれる人がいて、その期待に応えようと鼓舞して前に進むことが「投資」という言葉の中で行われているのです。
投資は、丁半や上げ下げを予想する「当て物」ではない
ビットコインは投資ではなく投機(ギャンブル)
例えば、昨今投資界隈の話題をかっさらっている「ビットコイン」はまさにハイリスク、ハイリターンの投資商材です。大きく値動きをするものは大きな富を築ける可能性が高い反面、簡単に資産を半分や0にするリスクもあります。
逆に債券などの安定した値動きしかしない商材はローリスク、ローリターンになるため、ビットコインのように半年で数倍~何十倍というおかしなリターンがない分、大きな値崩れもなく、年利数%という地味な値動きしかしないため、ポートフォリオを安定させるために組んでいる人も多いでしょう。
ウォーレン・バフェット氏が妻に「もし私が死んだらインデックス投資に90%、債券に10%で運用してほしい」と言っていることは有名な話ですが、遺言に債券が10%入っていることが何よりもいい例となるでしょう。
さて、本書ではリスクを違う切り口で話しています。
“リスクとはマーケットが変動することではなく、投資を途中でやめてしまうことだ”
とアメリカのファイナンシャルアドバイザーの間では言われていると伝えています。投資をするかしないかがリスクというくらい投資は生活に必要なものだと訴えているのです。
マーケットの変化や感情を揺さぶられずにどう投資と向き合っていくべきか、投資の本質がしっかり学べる1冊になっています。
投資の成功には資本主義と社会貢献が深く関わっている
資本主義を理解せずして、投資は成功しない
日本人はいまだに、変化を恐れ、安心を求めて同じ位置で、同じ毎日を送れればいいという現状維持バイアスにかかっている人を多く見かけます。これは、戦後から今までの日本は会社にとりあえずいれば、将来安泰だった時代の固定観念という負の遺産です。
今は違います!
そこで…コレ!政府が、経団連が、多くの企業が定年を上げたり、終身雇用は終わりと発言するようになりました。以前のように不要な人間を守ろうという会社は少なくなり、従業員は会社に依存せず、自分で歩く力が求められています。
資本主義とは
資本主義とは、簡単に言うと個人で自由にお金儲けをして、個人で責任を持っていくことです。社会主義が反対の言葉として用いられ、国がお金や資産を管理して、配分することを言います。
資本主義を理解するためにいくつかのテーマに分けてお話します。
①自由と責任
②本音が資本主義経済の肝
③社会貢献
④投資とリスク
①自由と責任
私も今は到底誰から見てもお金持ちではないです。お金の知識も半年くらいまで0でした。だからこそ、わかります。自由と責任の下で自分が自由に選択してきたことで、今があること。誰のせいでもなく自分のせいで今、お金持ちではないことは明確です。
日本では、お金持ちのイメージはあんまりよくないですよね…。きっとこう思っている人も多いと思います。お金持ちは「運が強い」「環境が良かった」「人に恵まれた」「才能があった」「お金持ちの家庭」など。たまたまお金持ちになったのでしょうか。
それは違うと断言できます。お金持ちの大半は、運やお金持ちになるべくしてなっていて、それ相応の努力、挑戦、経験をしています。努力をして、お金持ちになるチャンスを逃さずに行動し続け、リターンが大きくなって返ってきたことで、お金持ちになっています。
ニトリ、ユニクロ、ソフトバンク、グーグル、アップル、アマゾン、テスラなどは一代で…数年で…数十年で…総資産や企業価値を何十倍、何百倍にしている企業です。そして、そして彼らは全員投資を成功させていることも事実です。
同じ時代に生きているのに…ですね。これは運や環境なんかが大きく影響しているのではなく、彼られの「行動力」が財を成していると考える方が納得がいきます。
お金の勉強をしている人は、お金の増える仕組みや資本主義を理解していると思うので、きっと言いたいことを理解していただけると思います。
資本主義を理解することは投資の基礎となり、土台となっていることは間違いないです。資本主義を理解せずして投資を成功させることは不可能と言っても過言ではないと思います。資本主義では、お金が回る仕組みを理解し、行動する人が成功する世の中であるため、その世の中を否定し、行動しない人にはお金持ちになる道はないです。だからこそ、お金を生み出す行為を汚いやずるいなどという変な感情で一蹴せずに、どうやってお金は経済は回っているのかを考えるべきだと思います。
あなたはあなたの選択の下で今の状況です。今に満足していますか?
②本音が資本主義経済の肝
資本主義は理想や理念ではなく、人間という感情の生き物の芯の部分を顕著に表した仕組みです。本書ではこんな言葉が紹介されております。「アダム・スミスのの言葉に、”我々が食事ができるのは、肉屋や酒屋、パン屋の主人が博愛心を発揮するからではなく、自分の利益を追求するからである”」と。続けて、「資本主義経済を機関車とすると、その燃料が人間の欲望になる」と言っています。
自分だけが豊かになりたいという欲望は活力を生みため、それを失うことすなわち明日はもっと成長したい、先に進みたいという活力を失うことになるということです。
これは非常に納得できます。例えば、なんとなく楽しく部活をやっているチームと全国で勝つことを目標にしているチームに違いが出るように、会社をもっと前に進めたいと考える人が多い会社ほど業績は良くなり、活気づくという事。
資本主義社会においての感情と欲望がない会社は全く期待されないと置き換えられます。営業利益等に反映され、ファンダメンタル的に見ればどういう姿勢で営業をしているのかが、数字からある程度読み取れます。
人間の本音、欲望は活力となり、資本主義経済に大きな影響を与え前に進めてくれる動力であることは理解しなければいけない要素です。
③社会貢献
資本を提供した株主が経営権を握り、人事も、経営方針も利益配分も資本を出した人が決められるのが資本主義の社会です。と本書にはあります。
上記のように株主は資本を提供しているので、その会社を実権を握っている同時に会社を通して、社会貢献をしていることも事実です。資本を使って経済を回し、その資本を増やし、また投資。この循環がうまくできるとアメリカのように会社と投資家がwin-winの関係になれるはずです。
そして、そこで忘れてはならないのが我々会社員です。会社員は投資をしているしていない関わらず、資本主義経済のど真ん中にいることを忘れてはいけないです。何か社会貢献をしたい…でも、余裕がない…そんな人でも、大丈夫です。あなたが会社のために働くことで会社は利益を上げ、経済を回しているので、結果的に会社を通じて、誰かを動かし、お金を回し、経済が回る仕組みが出来上がっています。
働いている時点で、お金をどこかに払っている時点で、社会貢献をしていることになるので、より社会貢献をできるように徐々に投資に前向きになっていただければと思います。
会社の利益は従業員と株主で分配されますので、会社員として、働きながら投資をすることで、従業員と株主両方の利益を享受できるハイブリット社員になれると本書では伝えています。
投資とバブルの関係性
株式市場(本書では「Mr.マーケット」と呼ぶ)まるで人の感情の起伏のように、上がったり、下がったりします。長期投資で一番の弊害になる、マーケットの動きに耐えられる知識を身に着けることが大事。さらにバブルを理解すると相場の特徴も理解できます。とつづく。
まずは、マグロの初セリを思い出していただきたい。毎年大きな話題になるその価格。すごく上下しているのをご存知だと思います。
2014年、15年は1000万円にすら届いておらず、2019年には3億以上の価格をつけるなど、マグロの味に価格相応の大きな差は生まれていないはずなのになぜ、ここまで差が出てしまうのでしょうか。
ここには実質的な価値とは別に市場で決まることや買い手の熱量次第で大きく変化します。マグロの初セリの落札者と言えば?と聞けばすしざんまいの社長と答える人が大半じゃないでしょうか?そこにすしざんまいの戦略があります。一番マグロを落札した段階で、TVに取り上げられ、宣伝効果があります。
さらに、価格が跳ねれば、より多くのメディアで珍しいことが起きていると報道され、CMを打つより、テレビ、雑誌、新聞、WEBメディア、SNSなど多くの媒体で取り上げられ、宣伝効果としては相当なものです。この効果がわかっているからこそ熱量を持って臨んでいると仮定できます。これが、マグロの値段が上がったり下がったりする要因の一つであることは間違いないです。
投資は、消費財でないため、別の側面を持っており、それがこれから上がるかもしれないという期待が込められている「期待需要」です。
音楽がなっている間は、踊り続けなければならない
バブルとは、実体経済の需要と供給に関わらず、価格が暴騰することを言います。バブルは、期待需要そのものから生まれるわけではなく、それを背景に売買を加速させ投機の対象になるが故に価格変動が加わって膨らんでいきます。
でも、なんで高値だって言われても買う人は買っちゃうんでしょうか。
確かに疑問が湧きますよね。だって、連日高値更新だの、バブル再来だのと言われても、いや、まだ伸びるって言っている人もいれば、暴落すると言っている人もいます。株式取引は買う人と売る人がいれば取引は成立します。Aさんには「高く見える株」もBさんには「安く見える」そういったものの積み重ねが、本来の価値からかけ離れている株価になるのはこの原理が働くからです。
このバブルには、アイザック・ニュートンも翻弄されて大損をしたそうです。
バブルの歴史は古く、17世紀オランダでチューリップの球根んで家が変える程に価値が出た「チューリップバブル」、18世紀にはフランスのミシシッピ会社という実態のない会社の株に人々が殺到した「ミシシッピバブル」など、儲かりそうなものにはすぐに群がる習性があります。
バブルの度に、混乱が起き、人間の愚かさが露呈します。そして、資本主義が成熟するにつれて、バブルの発生頻度が増えているのも事実です。
でも、なぜ本来の価値より高いとわかっていながら買ってしまうのでしょうか。いくつか理由はあるのだと思います。バブルの時に買わなければいいは結果論であって、その最中にわかる人なんていません。チャック・プリンスの言葉に「音楽がなっている間は、踊り続けなければならない」とあります。
今のビットコインの急上昇相場も近いものがあると思います。上がっているから我先にと少しでも安い価格で買って、高い時に売ろう!そう思ってかったはいいものの…2021年4月20日現在のチャートがこちら。
引用:ビットフライヤー
2022年2月18日現在の価格はこちら
引用:ビットフライヤー
音楽が鳴っているから自分も!踊り始めた瞬間に音楽が止まることもあることを念頭に置かなければいけません。700万ドル突破か!?って時に高値掴みをした方はきっと今、地獄のような毎日を過ごしていることでしょう。たった数日でビットコインの資産が20%も減るのを見ていたわけですから。
通常のバブルとは違うかもしれませんが、同じようなことが株価でも起こることを理解しているかどうかは資産運用、形成に置いて重要なことだと思います。
話を戻します。
10年おきにバブルは起きる
ここ最近は10年おきにバブルが起きています。経済が悪くなると金融緩和と財政緩和を行います。難しいことは無しにして、簡単に言ううと経済の柱が工業製品等ではなく、情報通信や医療、観光、金融などが中核を占めているため、金融緩和によって溢れたお金は設備投資に向かうことなく、金融資産や不動産に向かう傾向にあり、バブルが起きやすくなっている背景にあります。
そして、そのバブルは必ず弾ける(崩壊する)ことがわかっています。長い目で見れば企業の価値以上に跳ね上がった株価は企業の実力、実態に伴った株価に収束されます。
バブル編のまとめ
本書ではここで重要な5つのメッセ―ジがまとめられています。
②相場は実需だけでなく期待でも上下する
③陶器の対象となると暴騰や暴落が起こりやすい
④資本主義ではバブルは付き物で、カネ余りの時期はバブルが起きやすい
⑤バブルは必ず崩壊して、相場は暴落するが、その時期がいつかは事前にわからない
20年でほぼ間違いなくプラスサムゲームの恩恵を受けられると話しましたが、上記のことを踏まえると、バブルはその間に2回から3回ほどやってくることになります。それに耐えるために市場の理解をすることが重要だと説いています。
子供はうるさい、わがまま、言う事聞かないものと思って接すると意外とストレスと向き合えるのと一緒ですね。
※S&P500の過去47年の平均リターンは年率で7%というのは結構有名な話ですよね。では、その47年間そこまで変動率が少なかったか?違います。実は、年間騰落率が7%からプラスマイナス2%以内に収まった年(年利5%~9%)はたったの3年のみです!
たったの3年!?
プラスマイナス20%と大きく乖離した年はなんと、13回だいたい3,4年に一度は大きく動いている計算です。そんな短いスパンで経済がグラングランと揺れているわけもなく、この背景には投資家の心の揺れ、感情の表れなのだと推測が出来ます。
「相場は楽観と悲観の間を行き来する」という格言があるくらいです。
投資は感情との向き合い方で結果が変わる
投資は感情を捨ててしなければいけないと言われてるように、感情に向き合うとろくなことになりません。損をした時に、「取り戻してイーブンに戻したい」というのは、損をする前の資産や自分が基準となっているから。でも、その”取り戻したい”は、時に取るべきではないリスクを簡単に取ってしまいます。冷静な判断が出来ていない状態です。
冷静で合理的な判断ができる人は、物事を客観的にも悲観的にも捉えないで、「起きている現実をそのまま受け入れることが出来る人」です。自分の都合よく、解釈をしたり、事実から目をそらしたり、ありのままを受け入れない人は感情が大いに影響していると考えるべきです。
ですが、そんな感情を簡単に捨てられていれば、投資はみんな成功していたでしょう。「人間は感情の生き物である以上、常に合理的に考えることは不可能」であることは理解しておくのをお勧めします。
投資においては、みんながやっているから大丈夫という群衆心理で物事を判断すると痛い目に合います。例として…
・株価が上がっている銘柄はこれからも上がるだろうと考えて結局高値掴みする。
・オリンピックの開催国は経済が成長すると思って投資をする
この二つは典型的な群集心理に驚され、苦労をするパターンです。昨今、行動経済学が注目されていますが、その中でも良く出てくる有名な「アジア病問題」について少しだけ触れます。それぞれの問題でいずれか一方を選んでみて下さい。直感的に選んでください。
【問題1】
アジア病という正体不明の伝染病が発生しました。放置すると600人死ぬと予想されます。政府は対策として2つのプランを用意しました。
●プランAを採用すると200人助かる
●プランBを採用すると1/3の確率で600人助かり、2/3の確率で誰も助からない
あなたはどちらを選びますか?
【問題2】
正体不明の伝染病が発生しました。放置すると600人死ぬと予想されます。政府は対策として2つのプランを用意しました。
●プランCを採用する400人が死ぬ
●プランDを採用すると1/3の確率で誰も死なず、2/3の確率で600人が死ぬ
あなたはどちらを選びますか?
簡単に言うと、「AとC」、「BとD」は同じことを言っています。ですが、利得面と損失面どちらを前に出すかで答えが変わったことに気付かれたと思います。
多くの人はAとDを選んだはずです。【問題1】でAを選んだのであれば、【問題2】ではCを選ぶべきですが、なぜかCはいい選択に見えないですよね?人間は合理的に考える一方で、一貫性のない選択をします。
これは投資やギャンブルにも大きく影響します。
利得面、損失面の見え方で考え方が全く別のものに変わってしまうことは覚えておいた方がいいと思います。要するに、株価が上がっている時の判断と株価が下がっている時の判断は全く合理的ではない違う判断下す可能性があるということです。
損切も利確も感情を出来るだけ介入せずに、冷静な判断、客観的に判断できるように判断基準を予め設けておくのがベストでしょう。
この記事では、長期投資で資産形成をすることを目的として考えているので、行動経済学を絡めて言うと毎日チャート見てる長期投資家は長期投資家にはきっとなれないってことです。間違いなく判断を誤るでしょう。
暴落に耐えられず、一時の損失と向き合えず、離脱して、楽になりたいそう思うでしょう。でも、そういう感情になることがわかっていれば、色々な対策はできるはずです。
いい投資ができることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます
大好きです♡
明日も待ってます!
控え目に大事な事を言って終わります…