お金持ちや億万長者の特徴については、「新判 となりの億万長者 成功を生む7つの法則」というベストセラーの本から抜粋したものをご紹介します。
数十年に渡るインタビューやアンケートによりデータから見た億万長者とはどのような特徴があるのかを説いてくれている非常に信ぴょう性の高い本であることは間違いありません。
今の生活を見直すいいきっかけになるデータが盛り沢山なので、何度も繰り返し読み、試していただくと人生が好転するのではないかと思い、データについて細かく記しています。
富裕層(お金持ち)の調査とデータの出所
1982年~1996年にアンケートや面談で得られた調査結果を基に執筆されたもの
500人の面談を含む10000人以上の億万長者にアンケートを取ったもの
2015年~2016年に調査
AffluentMarketInstitute(アフルエントマートインシチュトート)とDataPoints(データポインツ)が集めたデータも活用
億万長者、お金持ちとは
定義
・純資産100万ドルーアメリカで3.5%の世帯
・億万長者の95%は100万ドル~1000万ドルの資産を持つ
IS富裕層(収入型)
物を見せびらかすのではなく、将来値上がりしそうな資産を所有することを選ぶ人
期待資産額を知る
(年齢 × 税引き前の所得 ÷ 10) ー 遺産相続額=期待資産額
例)
40歳 × 所得400万円 ÷ 10) ー 0 = 1600万円 =期待資産額
この期待値を上回っている場合、同年齢、同所得の人よりお金持ちと言っていい
蓄財優等生と蓄財劣等生
同じ年齢層、所得層と比べて資産額が上位1/4に属するのであれば平均より資産を貯められている「蓄財優等生」と呼ぶ。
同じ年齢層、所得層と比べて資産額が下位1/4に属するのであれば平均より資産を貯められていない「蓄財劣等生」と呼ぶ。
筆者の計算式では、期待資産額の2倍持っていれば蓄財優等生。半分以下であれば蓄財劣等生になる
7つの法則が導くお金持ちへの道
- 収入よりはるかに低い支出で生活をする
- 資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している
- お金の心配をしないで済むことの方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える
- 社会人となった後、親からの経済的援助を受けていない
- 子供たちは経済的に自立している
- ビジネスチャンスをつかむのが上手
- ぴったりの職業を選んでいる
研究を通してわかったこと
資産を築くには下記の3つが必要だと言う。
- 自分をコントロールする精神力
- 犠牲をいとわぬ態度
- 勤勉さ
資産を築くために今のライフスタイルを変更する覚悟が自分や家族にあるかどうかが成功の鍵を握る。出来るならあなたにも資産は築けると筆者から強いメッセージが記されている
人種や生まれ、ルーツなどの過去がどうだったかが億万長者に関係していない。過去がどうだったかよりも現在何をしているかが重要
億万長者の横顔
・筆者がサンプルを取った億万長者の純資産の中央値が350万ドル(=125円換算で4億4千万円程)
┗平均資産額は370万ドル。1000万ドル以上が6%いるので、平均を引き上げている。最も多いのは160万ドルの世帯
・おおよそ61歳(87%)
・結婚、再婚(25%)
・億万長者の80%以上は自分の成功には配偶者が重要な役割を果たしていると答えている
・前年の収入の中央値が25万ドル
・平均的なアメリカ人に比べて4倍以上稼いでいる
・8割は自分一人の力(遺産などなし)でお金持ちになっている
・自分たちの成功に教育は必要である=93%は大卒で、60%が大学院卒
・公立大学卒は50%強
・8%はロースクールの卒業生、6%メディカルスクールの卒業生
・20%は引退している
・現役の80%は事業主、弁護士、エンジニア、首脳陣、企業幹部、医師、コンサルタントとして、週に45時間働いている
・自分で生計を立てていて、信託財産や遺産から収入を得ていない86%以上(となりの億万長者では81%)
・親族から現金や不動産、有価証券、自動車の贈与を受けた人は10%
・90%は人生に満足している
・質素で予算を立てている、食料や衣服や住まいに毎年いくら費やしているかを把握している70%
・65%が限られた予算の中で家庭を切り盛りしている
・常日頃から節約をしているのは59%
・60%以上が質素倹約こそが自分たちの成功に欠かせない要素だと考えている
・経済的独立とは、経済的目標を達成するために時間や資金、エネルギー、認知資源を進んで配分する人
・長期にわたり富を築き、維持するには、貯蓄、消費、収入の創出、投資といった財務管理には、周りにいる人たちとは異なる規律あるアプローチが必要不可欠
・長期的に富を築き、増大させるには、何を考えるかではなく何をするのかによって形作られる
・30万ドル以下の住宅に住む億万長者の90%以上は人生にすこぶる満足している
・「慈善事業はまず我が家から」ということわざに賛同する人(異を唱える人)は82%(18%)
支出と収入のバランスについて
・10年以上収入がなくても暮らせるだけの資金は用意しておく。
・純資産が160万ドル以上あれば、今の水準を維持しながら12年暮らせる
┗厳密にいうと収入の15%を貯蓄、85%で生活をしているから期間は、もっと長く今の生活水準を維持できる
自動車について
・高級車に乗っている人の86%は億万長者でない
・億万長者が最近購入した高価な自動車の中央値は31,367ドル、デカ億万長者の支払った車の代表的な価格は41,997ドル=多くの億万長者は大衆車に乗っている
・【その後の追加調査】トヨタ、ホンダ、フォードを利用している傾向にある。直近に購入した高い車は35,000ドル(=400万円前後)
・今まで最も高かった車は40000ドル(=500万円前後)
・新型の車や車をリースするのは少数派
買い物
・今まで買ったもっとも高いジーンズは50ドル
・サングラス150ドル
腕時計
・億万長者の半分は235ドル以上の腕時計を買ったことがない
・億万長者の10%は47ドル以下、25%は100ドル以下しか払っていない
・1,125ドル(約15万円)以上の腕時計を購入したことがあると答えたのは25%、3700ドル(約48万円)以上は10%、1万5000ドル(約200万円)以上は1%
・
靴
・億万長者の半数は140ドル以上の靴を購入したことがない
・100ドル以下の靴しか買わないが1/4を占めている
・300ドル以上の靴を購入したことがあるはたったの1割
・高級靴メーカーを支えているのは億万長者ではない人
┗億万長者ではない人が300ドル以上の靴を買う数は、億万長者で300ドル以上の靴を買う人の8倍もいる
┗667ドルの靴を購入したことがある億万長者は約1%
スーツ
・億万長者の半数以上は399ドル以下のスーツしか買っていない
┗資産相続を受けた人:600ドルのスーツを買った人がボリュームゾーン
┗自力で資産を増やした人:360ドルがボリュームゾーン
┗5万ドルから20万ドルの年収がある億万長者ではない人が1000ドルの高いスーツを買う割合は、億万長者で1000ドルのスーツを買う人の6倍も多い
・億万長者の30.4%はJ・C・ペニーのクレジットカードを所有している(シアーズやウォルマートと並ぶマーチャンダイズストアが発行しているクレジットカード)
・過去5年ブラックフライデーに足を運んでいない77%
億万長者の多くが「イエス」と答える質問
①あなたの両親は倹約家でしたか?
②あなた自身は倹約家ですか?
③あなたの妻はあなたより倹約家ですか?
特に最後の質問が、蓄財優等生になるために重要だという。
億万長者の95%は結婚していて、うち7割の家庭では、家計収入の8割以上を稼ぐデータがあり、「攻め(稼ぐ力)」に長けている。
一方で、お金の使い方も上手で、「守り」も強いことが特徴
いくら攻めが強くても、守りが弱ければ、穴が空いたバケツに水を入れているようなもの。攻めも守りも強いことが蓄財レースを勝ち抜くための秘訣だという
家族について
・およそ70%が自分たちの両親は質素だった回答
・両親のほとんどは結婚しているか18歳までは婚姻関係あったと回答したのが86.3%
・75%は両親は我々が成功するように励ましてくれたが、世話好きな両親の存在が自分たちの成功の主因だと考えいるのは42%
・子供のころ自分たちの家庭が他よりも裕福だった家庭は1/3以下
・自分たちの子供や孫に贈与している2/3
・小学生から高校までに私立に通ったのは17%だが、億万長者の子供は55%が私立で学んでいる
投資について
・70%が自分たちは大抵の人よりも投資を理解している
・投資アドバイザーを頼りにしている1/3程
・フルサービスを提供してくれる投資会社に口座を1つは持っている70%以上
・自分たちも間違いをしてきた、素晴らしい株を手放すのが速すぎた60%以上
・73%以上ひどい株を手放すのが遅すぎたと考え
・およそ40%が市場のタイミングを計ろうしたことがある
・早い段階からリスクを取ったことが役に立っている、現在の投資戦略がバランス型、56%
┗その半分以上が仕事を始めたころの投資戦略はリスキーだった。また極めてリスキーだった。
・投資に関してプロのアドバイスが欲しい時でも多額のお金をかけることはない
・56%の人が手数料にあてた金額は前年の収入の1%、33%の人は全く支払っていない
・過去30年資産の30%以上を公開株に投資している億万長者はいない。20%前半程度とどめているこの数値はIRS(アメリカ国税庁)の調査結果とも一致する
・資産の21%を事業投資している
・親族に収入の1%を与えているのは、およそ34% 5%を贈与しているのは23%
・アメリカ人で「引退に十二分な備えがある」と回答したのはわずか28%
・400ドルの急な出費に耐えられるアメリカ人はたったの54%
・収入の15%を貯蓄や投資に回す人が大半で、平均は収入の20%弱
・79%は証券口座に口座を開いていて、投資の判断は自らが行う
・アメリカの全労働者のうち1/3はムーンライター=正規の社員やパート以外に別の収入源を持っている
┗複数の収入源を持つことがとなりの億万長者の典型とも言える
┗このグループは財の消費より家族の経済的成功や経済的自由に重きを置いている場合が多い
・高額所得者を持つ息子25歳から34歳の4人に1人が両親と同居している
・億万長者の資産配分は弱い子供をさらに弱くし、強い子をもっと強い子にする
┗子供たちが何らかの逆境に直面した方がいいと考えているが、実際の子供は楽をして、保護され、だまして、隠れ、恐れや不安依存心への抵抗力が見についていない人もいる
ライフスタイル
・蓄財優等層は蓄財劣等層よりも将来の投資計画を策定するのに多くの時間を費やす
・億万長者のテレビゲームに費やす時間は、アメリカ人の平均の約半分
・娯楽のための読書や運動に費やす時間は平均の2倍
・80%は健康を維持
・平均睡眠時間は7.65時間
・衣服や靴、腕時計、自動車などにさしてお金をかけない
・97%は持ち家=平均評価額は32万ドル。
・20年同じ家に住み続けている人が半分
・億万長者の周りには億万長者ではない人が3倍以上住んでいます。
・億万長者は、億万長者ではない人の資産の6.5倍以上の資産を持っている
・大学を卒業していないのは2割のみ
収入
・アメリカには年収5万ドル以上の人が2500万世帯以上もある。年収10万ドルは700万世帯→なのに資産が少ない。
・収入の中央値は5万2000ドル
・億万長者の収入は蓄えた富の8.2%に過ぎない(となりの億万長者では7%以下と記載)=収入以下の生活をしている
・億万長者の2/3以上は年収10万ドル以上で、所得と資産には強い相関関係がある
・2015年時点で個人事業主は2500万人超に上り、彼らの平均純利益は13,154ドル(=150万円前後)
純資産
・アメリカの純資産の中央値は8万5000ドルで、平均値の57万5000ドルの15%に過ぎない
・1-第1章の富の公式に注目すること純資産はそれによる推定価値の2倍
・2-住宅の推定価値は純資産の20%以下
・3-負債は純資産の5%以下
・4-年間の所得税は純資産の2%以下
・5-年間の実収入合計は、純資産のおよそ8.2%(財務省の調査で8.45%なので政府の調査と3%も違わない)
・10職業分類のうち8つで贈与(経済的援助)を受けている人より贈与を受けていない人の方が純資産(富の水準)が低い
┗弁護士、企業幹部、エンジニア、マーケティング専門職、会計士、起業家、医師、中間管理職が含まれる
・純資産は平均のおよそ36倍
・100万ドル以上の投資をしている人で30万ドル以下の住宅に住む人は、100万ドル以上の住宅に住む人の3倍近くいる
・何億ドルもの資産を持つアメリカの億万長者は高級住宅に住んでいない
・2007年のIRSの住宅調査を基に、350万ドル以上(=約4億4000万円)の不動産を持っていた相続人(財産を残して亡くなった方)の分析。
彼らの住んでいた住宅価値の中央値は46万9021ドル(=約5800万円)で、彼らが所有していた純資産の中央値の10%にも満たない。平均すると彼らが住んでいた住宅価値の2.5倍不動産に投資していた。
・過去30年(1980年~2010年)の研究で、億万長者の80%~85%は一代で財を成した人たち
・1996年アメリカ人の個人資産は22兆ドルを超えているが、その半分を3.5%の世帯が所有している
・アメリカの平均的な家庭は、住宅資産を除くと1万5000ドルの資産しかない
・年収の上位20%の高収入グループでも資産15万ドルを下回っており、住宅の資産を除くと6万ドルを切る
・株や投資信託の保有25%弱
・貯蓄国債は18.1%
・社債、地方債は3.4%
・賃貸不動産:8.4%
・MMDA(市場金利連動型預金):15%
・CD(譲渡性預金):22%
・MMF(マネー・マーケット・ファンド):4.2%
・IRA(個人退職積立年金)やKEOGH(自営業者退職年金)などの税制優遇がある年金加入者も23%にとどまる
・アメリカの65%は持ち家で、85%が車を所有していいる 上昇軌道の株ではなく所有してから下降軌道になる車の方が圧倒的に多く所有している。
・億万長者の7割は夫が家計所得の8割を稼いでいる
・現役の億万長者は8割で、そのうちの2/3は事業家、自営業者。全米の自営業者は全体の2割。自営業者の3/4は自分で事業を始めた起業家で、その他は医者や会計士などの専門職
・妻が働いている割合は約半分。その中で一番多い職業は教師
・年間所得は分布上13万1000ドルが一番多く、平均は24万7000ドル
┗50万ドル~100万ドル未満は8%で、100万ドル以上は5%
・アメリカ人口の数の伸び方よりも、億万長者の数の伸び方の方が上向き
┗だから子供には会計士や弁護士になって、お金持ちを相手ビジネスに携わってほしいと考えている。
・200万ドルの資産を持つ人は全米の2%
倹約
・スコットランド系の人は年収10万ドル以下で億万長者になっている割合が6割=倹約家が多い
┗67.3%は億万長者の平均より安い車を購入している
┗子孫に残す資産も多いが、経済的にも精神的にも自立し、親からの援助を受けない傾向が強い
┗倹約、自立、自己管理、経済的成功を重要としている
相続資産
・相続資産が資産の1割以上を占める人は2割に満たない
・億万長者の過半数は遺産相続を受けていない
・1万ドル以上の贈与を受けた人は25%以下
・ほぼ半数は両親や親戚から学費を出してもらっていない
・「アメリカの経済」でまとめられた情報によると1892年に4047人の億万長者に調査した結果も84%は贈与を受けていない
仕事について
・2/3が週45時間から55時間働いています。