カラーストロングオイルとは?
メーカーはミズノ/Mizuno
カラーストロングオイルのメーカーはミズノです。
スポーツ用品メーカーとして、毎年トップクラスの売上を誇るミズノは、様々なカテゴリーの商品で高い実績を残すオールラウンダーなメーカーともいえます。
ちなみに、野球で有名なイチロー氏はグラブのケアにミズノのグラブオイルを使用しています。
カラーストロングオイルは、保革着色剤
ミズノの公式サイトでは、以下のように記載があります。
ストロングオイルにカラー染料を加えることで、グラブの色落ちを防ぐのに効果的です。
※すでに色落ちしてしまっている部分への修復効果はありません。
上記のように、色落ちしたグローブに対してではなく、色落ちを予防するために使うのが、このオイルの本当の使い方です。
しかし、色落ちしたグラブや革が剥げてはじめのグローブに使っているケースがほとんどのように見受けられますが、それなり効果があるのは、経験済みです。
カラーストロングオイル使用前と使用後の違い
カラーストロングオイルの使用前
週3回 = 約20時間を7か月使ったグローブ
※毎週手入れしています
カラーストロングオイルの使用後
カラーストロングオイルの使用後は色の深さがよみがえる
画像をご覧いただくとわかる通り、色が深くなっていることが大きな違いです。
しかし、グローブの先端や革の損傷が激しい箇所の修復は何度塗ってもダメでした。
また、子供からはいい香りがすると好評でした^^
ストロングオイルとカラーストロングオイルの違い
仕様の比較
ストロングオイル | カラーストロングオイル | |
---|---|---|
サイズ | 固形55ml | 固形55ml |
オイルカラー | 透明 | 09:ブラック 22:ロイヤルブルー 29:Dブルー 40:ナチュラルライム 47:ナチュラル 52:スプレンディッドオレンジ 54:オレンジ 58:ブラウン 62:レッド |
素材 | 動物性油脂、植物性油脂、硬化脂肪酸類 | 鉱物性油脂、動物性油脂 |
原産国 | 日本 | 日本 |
ストロングオイルと異なる箇所は、赤く表示してあります。
2つの大きな違いがあることがわかります。
①着色の有無
②素材の種類
素材の違いについて
鉱物性油脂の効果
・革の柔軟性を保てる
・革の耐水性、光沢感、風合いなどの仕上がりに影響
・衣類に柔軟性や肌触り、光沢、鮮やかさなどの効果を与える
動物性油脂の効果
・革との相性が良い
・高い浸透性で革になじみやすい
・高い保湿効果が期待できる
・成分が革の内部まで浸透しやすいため、革が柔らかくなる
植物性油脂の効果
・動物性オイルと比べてサラッとしており、粘度が低い
・革の内部に浸透するというよりは表面に程よく残る
・ニオイが少なく、ダメージの少ない革の日々のメンテナンスに適している
・酸化防止やひび割れ防止が期待できる
・常温では固まらない
硬化脂肪酸類の効果
・油脂の融点調整が可能
上記のおおまかな特徴を踏まえると、
・ストロングオイルは:革への浸透性と保革性はストロングオイルの方が内部にも表面にも影響を与えていく
・カラーストロングオイル:革への浸透性と保革性をある程度保ちつつ、着色していく
素材の違いからこのような違いがあることが想像できます。
カラーストロングオイルの使い方とは?
1.グラブの汚れをしっかり落とす
グラブの汚れを落とさないとグラブの汚れの上にオイルの層ができてしまうため、きれいなグラブにはならないです。また汚れが蓄積する原因にもなりますので、しっかり汚れを落としましょう。
2.カラーストロングオイルを塗る
私は、マイクロファイバーの布でトントンと叩いたり、滑らせて塗っていきました。
スポンジなどでも問題ないので、グラブオイルを塗るのと同じ要領で塗っていきましょう。
カラーストロングオイルの正直レビュー
カラーストロングオイルの色の浸透性
カラーストロングオイルの色落ちについて
トクさんTVでもカラーストロングオイルを取り上げていましたが、トクさんはグローブ全体にガッツリ塗っていたことと捕球面にも塗っていたため、ボールにつくほど色落ちしていました。
塗りすぎると色落ちしてユニフォーム付着する可能性もありますので、気を付けてください。
グローブのグリップ力の向上は期待できない
カラーストロングオイルはグリップ力を上げる目的で一切作られていないため、グリップ力を上げたいのであれば、別のメンテナンスグッズを購入することをおすすめします。
保革性能はおまけ程度
通常の保革オイルを塗った場合、しばらくツヤがあり、グローブらしさが保てますが、こちらは10時間ほどでグローブにパサつき見られたので、通常のオイルと同様の保革性能は期待しない方が良いです。
着色料が入っていることが影響しているのか、着色料を入れることで保革成分が減っているのかはわかりませんが、しっかり乾燥したあとに別のオイルで保革することをおすすめします。
革の見た目を復活させることはできて、ある程度保革もできる
結論としては、ただグローブに着色するだけではなく、ある程度保革もしてくれるので、長くグローブを使いたいと思っている方にはすごくいいメンテナンスグッズになっていると思います。
しかし、保革オイルとしても使えるからといって、カラーストロングオイルだけで保革するのは、おすすめできません。
毎週手入れができるようにメンテナンスグッズは別で持っておきましょう。