2024年9月5日FXトレード

FXにおけるイベントと重要度とその結果をお伝えします。

 

2024年9月5日のイベントまとめ

2024年の9月5日(木)のイベントで特に重要だったのが、ISM非製造業景況指数(総合)とADP雇用統計でした。

また、日本円においては、日銀の高田審議委員の挨拶が10時30分~あったため、この発言も大きな注目を浴びていました。

→石川県金融経済懇談会における挨拶要旨

FXトレードに大きな影響を与えた重要イベント

日銀の高田審議委員の挨拶

経済、金融の動きを左右できる組織の重要人物の一人の発言は、たった一言で株価や為替に多大な影響を与えられる力を持っているため、FXトレードに置いて欠かせない存在。

今までの示してきた姿勢と大きく変わらない発言をしたこともあり、すぐに大きな動きはなかったが、利上げはすべきという姿勢を崩していなかったが、円安側に振れた。

ドル円

143.470→143.870  =+40pips

 

ペソ円

7.192→7.210  =+1.8pips

 

ISM非製造業景況指数(総合)

概要

**ISM非製造業景況指数(総合)**は、アメリカのサービス業および非製造業部門における経済活動の動向を示す経済指標で、Institute for Supply Management(米供給管理協会)が毎月発表しています。この指数はサービス業を中心に、建設、教育、医療、金融、小売、運輸など幅広い非製造業セクターの企業に対して調査が行われます。ISM製造業指数が製造業を対象にしているのに対し、非製造業指数はアメリカ経済の大部分を占めるサービス部門のパフォーマンスを反映しています。

指数は次の5つの要素から構成されています:

・新規受注
・事業活動
・雇用
・供給業者の配達時間
・在庫

総合的な指数は、50を基準とし、それを上回れば拡大を、下回れば縮小を示します。

 

FXトレードにおける重要性

ISM非製造業景況指数は、特に米ドルに関連する通貨ペアに大きな影響を与えるため、FXトレーダーにとって重要な経済指標です。

非製造業はアメリカのGDPの約80%を占めるため、景気全体の健康状態を示す重要な指標とされています。高い指数はアメリカ経済の強さを示し、米ドルの強気材料となり、逆に指数が低ければ経済の弱さを示すため、米ドルは弱含む傾向があります。

また、中央銀行の政策判断にも影響を与える可能性があり、特にFRB(連邦準備制度)が利上げや利下げを検討する際に注目される指標の一つです。

数値による為替市場の反応

  • 指数が市場予想より高い場合(50以上の拡大

米ドルは強気となり、特にUSD/JPY(米ドル/円)やEUR/USD(ユーロ/米ドル)の通貨ペアでドル高が進む可能性があります。強い経済成長を示唆するため、トレーダーはFRBの利上げの可能性を考慮し、米ドルの買いが強まることがあります。

  • 指数が市場予想より低い場合(50未満の縮小)

米ドルは弱含む傾向が強くなります。経済成長の減速や景気後退が示唆されるため、FRBが金融緩和に動く可能性が高まり、米ドル売りが優勢となる場合があります。

  • 市場予想通りの場合

大きな動きは限定的ですが、他の経済指標や地政学的要因と合わせて影響を受けることがあります。

 

2024年9月5日の結果

前回:51.4

予想:51.1

結果:51.5

前回も予想も上回る結果となり、米景気への期待感の高まりでドルが買われる結果となりました。

 

結果による為替レートの値動き

ISM非製造業景況指数は、短期的な為替市場の変動要因として重要視され、特に発表直後の相場変動が活発になることが多いです。

ドル円

143.158→144.232 =+107.4pips

 

ペソ円

45分ほどかけて高値まで上昇。その後は7pipsほど下げた後は方向感を失いつつあるため、トレードが難しい状態になった(2時間経過後の所感)。

 

7.154→7.244 =+9.0pips

 

 

ADP雇用統計

概要

ADP雇用統計は、毎月米国の民間部門の雇用状況を示す指標で、Automatic Data Processing, Inc.(ADP)によって発表されます。ADPは人事・給与管理サービスを提供している企業で、多くの民間企業のデータを基に、雇用の増減を推定します。この指標は非農業部門の雇用者数に焦点を当てており、特に米国の労働市場の健康状態を早期に把握する手段として広く注目されています。

この統計は、米国労働省が発表する**非農業部門雇用者数(NFP: Non-Farm Payrolls)**の先行指標とみなされ、通常、NFPの2日前に発表されます。NFPは米国経済の最も重要な経済指標の一つであるため、ADP雇用統計の結果はNFPの予想材料としても大きな影響力を持ちます。

FXトレードにおける重要性

ADP雇用統計は、特に米ドルに関連する通貨ペアに大きな影響を与えます。雇用状況は消費や経済活動全体に強く関連しているため、トレーダーにとって非常に重要な情報です。ADPの雇用統計は、NFP発表前のマーケットの期待や予測に影響を与え、その結果、為替市場はADP統計に敏感に反応します。

特に、ADPの結果が市場予想と大きく異なる場合、為替市場に即時的な影響を与え、米ドルに関連する通貨ペアのボラティリティが高まることがあります。

数値による為替市場の反応

ADPの結果が市場予想を上回った場合

米ドルは強気となり、米ドルの買いが優勢になります。ADP統計が強い結果を示すと、トレーダーはNFPでも強い結果が出る可能性を考慮し、米ドルに対してポジティブなポジションを取ることが多いです。このため、USD/JPYやEUR/USDなどの通貨ペアでドル高が進む可能性があります。

 

ADPの結果が市場予想を下回った場合

米ドルは弱含みとなり、米ドルの売りが進む可能性があります。ADP統計が弱い場合、NFPでも弱い結果が出るとの見方が広がり、米ドルは下落圧力を受けやすくなります。

 

市場予想と一致した場合

大きな動きは限定的となることが多いですが、次に控えるNFPの結果次第で市場が大きく動く準備段階と考えられます。他の経済指標や地政学的リスクも加味され、為替市場はその総合的な影響を受けることが多いです。

 

ADP雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)の予測材料としてFXトレーダーにとって重要視され、短期的な相場の変動要因となることが多いです。

2024年9月5日の結果

前回:12.2万人

予想:14.5万人

結果:9.9万人

前回も予想も下回る結果となり、米景気に対しての不安からドルが売られた結果となりました。

 

 

ドル円

143.547→142.852 =-69.5pips

 

ペソ円

7.151→7.092 =-5.9pips

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