FXにおけるイベントと重要度とその結果をお伝えします。
2024年9月6日のイベントまとめ
2024年の9月6日(金)のイベントで特に重要だったのが、失業率と非農業部門雇用者数変化です。
FXトレードに大きな影響を与えた重要イベント
失業率（USD）
失業率の概要
失業率は、アメリカにおける労働力人口のうち、職を求めているが職に就いていない人の割合を示す指標です。毎月、米国労働省が発表する雇用統計の一部として発表されます。失業率は、経済の健康状態や景気動向を測るための主要な指標の一つであり、特に中央銀行の金融政策や政府の経済政策に大きく影響します。
失業率が低下すると、労働市場が引き締まっており、企業が労働者を確保するために賃金を引き上げる圧力が高まることがあります。逆に、失業率が上昇すると、経済が弱含んでいる可能性があり、消費の減少や景気の減速が懸念されます。
2. FXトレードにおける重要性
失業率は、米ドルの価値に大きな影響を与える重要な経済指標です。失業率の変化は、FRB（米連邦準備制度）が金融政策を調整する際の判断材料となるため、トレーダーはその動向を注視します。失業率の改善は、経済の健全さを示し、米ドルの買いを促す要因となり得ます。逆に、失業率が上昇すると、景気後退や金利引き下げの懸念が生じ、米ドルは売り圧力を受けることがあります。
3. 数値による為替市場の反応
失業率が市場予想より低い場合（失業率改善）
米ドルは強気となります。失業率が予想を下回り、改善が見られると、労働市場の健全性が示唆され、FRBの利上げ期待が強まるため、米ドル買いが加速します。これにより、USD/JPYやEUR/USDなどの主要通貨ペアでドル高が進む可能性があります。
失業率が市場予想より高い場合（失業率悪化）
米ドルは弱含みとなりやすく、特に景気減速懸念が広がるとドル安が進行します。FRBが金融緩和や金利引き下げを検討する可能性が高まり、ドル売りが優勢になることがあります。
市場予想通りの場合
市場の反応は限定的になることが多いですが、他の経済指標や地政学的要因によっては追加の動きが生じることがあります。
結果
前回：4.3%
予想：4.2%
結果：4.2％
予想通りの結果ですが、米経済の不安が残る結果でした。
非農業部門雇用者数変化（前月比）
概要
非農業部門雇用者数変化（前月比）は、アメリカの非農業部門における雇用者数が前月と比較してどれだけ増減したかを示す指標で、米国労働省が毎月発表します。これも、雇用統計の中で最も注目される指標の一つであり、**Non-Farm Payrolls（NFP）**として知られています。
NFPは、農業部門を除いた製造業、サービス業、建設業、公共部門などの雇用変動を反映しており、アメリカ経済全体の健康状態や労働市場の状況を把握するための重要なデータです。特に、消費活動やインフレ動向に強く影響を与えるため、中央銀行や市場参加者が注目します。
FXトレードにおける重要性
NFPは、米ドルに対して非常に強い影響力を持つ指標であり、為替市場の動きに直接的な影響を与えることがよくあります。特に発表直後は、為替市場で大きなボラティリティが発生することが多く、トレーダーは発表内容に注目して短期的な取引戦略を立てます。
また、FRBが金融政策を調整する際に、労働市場の健全性を判断するための主要な指標の一つとしてNFPが使われるため、結果がFRBの利上げや利下げの期待を左右します。
数値による為替市場の反応
NFPが市場予想を上回った場合
米ドルは強気になります。非農業部門の雇用が予想より増加した場合、労働市場の改善が示唆され、FRBの金融引き締めが期待されるため、米ドル買いが進みやすくなります。特にUSD/JPYやEUR/USDなどでドル高が顕著になる可能性があります。
NFPが市場予想を下回った場合
米ドルは弱含みとなりやすいです。雇用の増加が予想を下回ると、経済の減速が懸念され、FRBが金融緩和を行う可能性が高まり、米ドルの売りが進むことがあります。
市場予想通りの場合
市場の反応は比較的穏やかですが、他の経済指標や政策発表に応じて追加の動きが生じる可能性があります。
結果
前回：11.4万人
予想：16.0万人
結果：14.2万人
予想を下回る結果となり、米経済への減速が懸念されてドルを売る傾向が強まります。
チャートの動き
今回の結果を受けてドル円がどのように動いたかを示したのが下の図です。
発表直後はドルが大きく変われ80pipsほど上に動いた後急降下し、最安値まで一直線に落ちていきました。その後、すぐに買われて、高値を更新する勢いで上がっていくもまたもガクッと落ちています。
非常に流動的で読みにくい相場でしたがトレンドをつかんでトレードをすることで、2時間で大きな利益が上げられるイベントでした。
ドル円
①144.085→141.994 ＝209pips
②143.863→141.790 =207pips
ペソ円
①7.256→7.130 =12.6pipsの振れ幅
②7.269→7.072 =19.7pipsの振れ幅
